【ナフサショック】「白黒にしたらコスト下がる?」印刷会社に問い合わせ増加 福岡
番組説明
大手メーカーがパッケージの色を変更するなど、思わぬ影響を引き起こしているナフサショック。専門家は、この状況が続けば、生活にさらなる影響が出ると指摘しています。 14日、福岡県久留米市の印刷会社を訪ねました。 ■丸信 広報担当・田中敏彦さん 「こちらが印刷に使うインクです。こちらが印刷が終わった後にインクを洗浄する液で、どちらにもナフサが使われています。」 創業58年の印刷会社、丸信では、主に食品関連のラベルを製造しています。印刷に使う資材にはナフサが欠かせません。 ■井ノ上新弥フィールドキャスター 「ナフサは印刷業でどんな存在ですか。」 ■田中さん 「食品に例えると、小麦のような存在。小麦は水に混ぜて麺、牛乳と混ぜてホットケーキにしたり、加工することで食品になる。その小麦が不足している状態が、印刷業界のナフサ不足に似ていると思います。」 中東情勢の影響が続く中、問い合わせが増えているといいます。 ■田中さん 「カラーから白黒にしたら、どれくらいコストが下がるのかという問い合わせをいただいています。」 12日、大手菓子メーカーの「カルビー」が、ナフサを原料とするパッケージ用インクの調達が不安定になったとして、主力商品のパッケージを白黒の2色に変更すると発表しました。 これを受けて丸信には、取引先からパッケージの色についての問い合わせが増えたということです。 そのために準備したのが。 ■田中さん 「カラーの製品を白黒にした場合に、どういったイメージになるかという資料です。」 ■井ノ上フィールドキャスター 「色を減らすと、どんなメリットがあるのでしょうか。」 ■田中さん 「カラーから白黒に変えることで、10%くらいパッケージ制作にかかる費用を減らすことができます。ナフサの使用量を減らすこともできます。」 丸信によりますと、ナフサを使った洗浄液は仕入れ価格が3割ほど上昇し、品物も不足しているといいます。 今後、インクの値上がりも予想される中、取引先への影響を最小限に抑える努力を続けるとしています。 ■田中さん 「印刷に必要な原料はひっ迫しているのはその通りですが、食品はカラーで表現して中身の魅力が伝わるものだと思いますので、なんとかカラーで印刷が続けられるように、会社を挙げて供給ができるように努力しています。」 ナフサについて政府は、日本全体で必要な量が確保されているとしていますが、企業の不安感は広がる一方です。 ■帝国データバンク・飯島大介さん 「実際に企業の声を見ても、先行きが不安で在庫の積み増しを行ったとか、通常より多めの発注をしたというような企業も散見されます。」 専門家は、生活への影響も広がっていくとみています。 ■飯島さん 「ナフサの総量自体は、限られた供給量になってきているのも事実ですし、ナフサ高を受けて、川下の製品群にも、値上げの動きは少しずつ進んできている現状です。食品、特にスーパーなどでの買い物になってくると、以前に比べて、さらに値段が上がったよねと実感するケースは今よりも確実に増えてくるのではないかと思います。」 物価高に追い打ちとなりかねないナフサショック。私たちの生活への影響はしばらく続きそうです。 ※FBS福岡放送めんたいワイド2026年5月14日午後5時すぎ放送 協力:NNN
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